憧れの地に住む!

ドイツ・ベルリンでのワーホリライフについて

「電車で化粧するか」論争からみる多様性と気にしない力

ロンドンで暮らし始めて約1ヶ月が経ちました。ヨーロッパに住むのは初めてではないので、学校でできた友達のように「ロンドンはかわいいお店がたくさんあるね!」と目をキラキラすることもなく、穏やかに勉強しています。

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寒空の下ビールを飲むのが好きな国に行きがち

今行っている学校は生徒の入れ替わりが早く、おおよそ先生やカリキュラムに文句を言っている人たちは2週間目安で帰国します。2週間くらいじゃ特に進歩は見られないのは本人もわかっているから、でも、やっぱり何かしらの成果が欲しくて文句を言うようになるのかな…と思います。(いつもなんでも文句をつけている人たちのことを"a bitch session"と言うそうです)

 

さて、今日のお昼時間にロシア人ガール(モスクワ出身)とフランス人(パリ出身)と談笑していた時のこと。

ロシア人ガール「ねぇ!ロンドンってさ、電車の椅子に足乗せたり、はたまた電車の中で化粧したりするのよ!ありえないわぁ〜」

私「えっ電車で化粧って、日本だけじゃなかったの…?!(ベルリンでは見なかった)」

フランス人「パリではよくあるよ」

ロシア人ガール「ないわ〜電車乗った時と降りた時別人じゃん!この間ライオンキング観に行ったけど、観ながらポップコーンとか食べていいのね。ロシアに比べると劇場も小さいし、観客の服装もカジュアルだった。ロシアはバレエの劇場はもっと綺麗で大きいし、必ずドレスアップするわ」

フランス人「ヨーロッパはね、diversityなの。だから常識を求めても無駄よ」

ロシア人ガール「うーん…ロシアもロシア人だけじゃないよ。あとさ!この間、電車で爪切ってる人いたの!ほんとうんざりよ」

私「絶句」

フランス人「あれね!!!あれはないよね!!!ほんとない!」

ロシア人は時々クラスメイトに現れるのですが、彼女はとてもオープンで笑顔が素敵なママさんです。この会話を通じて、フランスからはロシアはヨーロッパではない、と言うはっきりとした姿勢(笑)を感じるとともに、ロシアは(私が知らなかっただけですが)意外にもcommon senseがあるのかなあと思いました。共産主義の影響なのかしら。

何よりも面白いのは、”diversityがあるから、周りのことは気にしない。”ということが、生活レベルで基本になっているパリのことです。この感覚は、日本国内にいた時の、”diversity容認のためにお互いを認めていこう(be tolerantとも取れる)”という姿勢と似ているようで、大きく異なっているのではと思います。日本での「認める」というのは「お互いを理解したうえで協力する」という優等生ベースであるのに対し、フランス人ガールは「お互いの存在を認識しているが、あくまで個人主義」。

私の周りのヨーロッパ人たちを鑑みても、(個人差・出身国差・経験の差)程度こそあれ個人主義はベースなのでしょう。個人主義をベースとした、友達や大切な家族は別だ、的な。周りの人も、助けを求めたり、こちらからの提案がない限り、私が何をしているか気にしていません。瞬発的に「あの日本人はなぜここに勉強しに来たのかなぁ」と思うことはあるかもしれませんが、他の人の話をそこまで長くしているようにも思えない。

年単位でない短期の滞在なので、いろんなしがらみをそれぞれ各国に置いてきています。それなのに、日本人同士だとあの人がどうだ、など噂話になりがち。私もヨーロッパ人を見習って「どれだけ他人を気にしないか」選手権で関東代表くらいにはなりたい、そんな気持ちです。

 

 

 

 

小話:語学学習について。

毎日膨大な量をinputするので、speakingの力が下がったような謎な現象が起きています。でも今日悩んでいたことはどうせ来週消えていくので、目の前にある宿題をやるだけです。

さて、語学学習はスパイラルとはよく言ったもので、1.inputする→2.定義を知る→3.使ってみようとする→4.まだ定着していないので複雑になるor簡単な言葉で長く話してしまう→5.もう一回使ってみようとする→6.失敗する→3〜6を何回かやる→7.できるようになる!ということを、会話の内容やテーマごとに、年齢ごとにやっている気がします。

Cambridegeでは、C2(母国語話者と同じレベル)〜A1(完全初心者)という6段階で各言語のレベルを定義することがあります。私は長年C1のedgeにいるのですが(涙)、前述のスパイラルを各レベルもやは単語レベルでやっていくのが言語学習です。つまり、底なし沼

日本語に置き換えた方がわかりやすいです。もう30年も使っているのに、知らない単語や概念は山ほどあります。それに加えて、母国語でも読み書き聴き喋りで自分ができる程度も異なる。そう思った時に、どこでもいいから自分が理想としている英語に近づくことを目指そう、とレベル分類の呪縛から離れることができたように思います。

遅々でもレベルをあげる≒語彙を高めるには、先ほどのスパイラルの”5.もう一回使ってみようとする→6.失敗する→3〜6を何回かやる”が不可欠。私はこの部分をサボってしまってきたので、今回からはもうサボらないぞ!と頑張る次第です、ハイ…。