ドイツでのクリスマスの過ごし方と各種パーティ
クリスマス本場のドイツ。ドイツに住んでいる人たちとヨーロピアンのクリスマスにかける情熱はほんとうに熱いし本格的です。アメリカやオーストリアのそれとも違う気がします。そもそも日本のクリスマスとは全く違うとは聞いていましたが、ここまで違うとは!と思ったので、備忘のためにまとめたく思います。
結論は、ドイツのクリスマスは日本の三が日。です。
- 1ヶ月前から準備する「家族」イベント≒お正月の概念
ドイツでもハロウィーンは輸入されていますが、ハロウィーンを楽しむのは子供〜大学生とclubbingがすきな一部の大人だけ。11月に入った瞬間にデコレーションだの、アドベントカレンダーだの、クリスマス(ドイツ語ではWeihnachten バイナハテン)という単語を目にしない日はなくなります。
そして、クリスマスは24日のディナーが本番スタイル。24日ディナーは基本的には家族だけでディナーをし、ツリーの下に名前が書いてあるプレゼントを子供たちは探します。
わたしは幸運なことにルームメイトたちの家族パーティに読んでいただき、「こ、これは昔教科書で見たクリスマスパーティでは!?」というものを見させてもらいました。いい経験でした、感謝!
ちなみに、25日の朝にクリスマスを靴下の中もしくはツリーの下から探すのはアメリカ・イギリススタイル。イタリアでは、24日の夜〜26日の夜まで、各家族でディナーを食べさせあうそうです。家族イベントなので、基本的にヨーロピアンたちは実家に帰ります。
- 24日夕方〜26日まではほぼすべての店舗が閉店≒三が日
これは知らないとイタイです‥‥‥ 事前にスーパーや薬局でポスターで告知をしているのですが、うっかり買い忘れていて「どこか空いているところ知りませんか?!」と、FacebookのExpatsコミュニティで呼びかける人もちらほら。ちなみにベルリンでは、zoo駅のUrlichというトルコ系スーパーや中央駅のReweが例外的に空いているそうです。
美術館や映画館は空いているし、クリスマスマーケットも昼から20時くらいまではやっているのですが、飲食店もディナーの予約をしておかないと入れないところがありました。26日はちらほら開けている店もありましたが、基本的には閉まっていると思っておいた方がよいです。ので、この時期に旅行にくるのはおススメできないなあと思いました。最寄りのクリスマスマーケットでたくさんの日本人観光客がいましたが‥‥個人的には12月初旬が比較的空いていて良いのではと思います。
- プレゼントは自分で包装する≒お年賀の準備
普段スーパーでも紙・ビニール袋は有料なので、お店でプレゼントを買っても包装してくれないことが多々あります。そのため、McPapierなどの紙専門店や個人文具店で包装紙やリボン、カードを買って自分で包装する必要があります。可愛い包装紙が多いのでとっても楽しいです。
プレゼントの範囲ですが、わたしも誰にどこまであげればよいのか?!とほぼパニックになっていましたが、自分があげたい人にあげればよいと思います。Follow your heart!そもそもLOVEの行事なので、〜しなければ、〜べきだ、で考えるのはナンセンスと友人に言われハッとしました。
そこで、わたしは家族パーティに招いてくれたルームメイトにそれぞれバスボムと、ウィーンの旅行で個人的においしいと思ったコーヒーの粉、ルームメイトの親にそれぞれ扇子と箸を用意しました。パーティでツリーの下に、わたし宛のプレゼントもあったので、用意しておいてよかった〜と個人的に思いました。
- 友人だけのパーティには手料理を持参&友人かパートナーの2人で行くと◎
クリスマス期間に、友人間のクリスマスパーティ(共通言語:7割ドイツ語、2割英語(ただし同僚)1割ポルトガル語)、友人の誕生日パーティ(共通言語:ドイツ語)がありました。
まず、友人間のクリスマスパーティですが、主催者からあらかじめ「あなたの国の郷土料理と、友達か彼氏を連れてきてね!」と言われていたので、日本のカレーを持参しました。ちなみに、you can bring your country cuisine.と言われたのですが、この場合のyou canは〜できる、ではなく、〜してくれたらうれしいに近いというか‥shouldの意味合いが含まれているように感じました。(笑)
パーティは基本立食スタイル。このほかにも、魚料理と肉料理などなどがふるまわれました。総勢20〜25人くらいの参加者(参加者数は共有されていなかった‥)で出入り自由、朝の4時くらいまで飲んでいたそうです。ヨーロッパあるあるなのですが、パーティで数カ国語が話されることはごく普通です。ですが、ドイツ語が少しでも!本当にすこしでもできると、ドイツ語ワールドに入れてもらえます。
英語を話せても、やはりみんな母国語で話した方が楽なので、友人間だとドイツ語になりやすいですね。ドイツ語、英語、ポーランド語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語が入り混じります。殆どわからないので、空中を見つめることもしばしば。でもそれでもいいよね、個人主義だもの。というヨーロッパスタンスです。かといって、全員が全員コミュニケーションおばけではないので、「友人かパートナーを連れてきてね(念のために)」ということだったのでしょう。。
次に、「誕生日パーティ」ですが、ドイツは誕生日は誕生日の人がおもてなしするスタイルです。なので、自宅で本人が作ったものでおもてなしをされます。友人Martinaが誕生日だったのですが、彼女はガーデニングが趣味なので、ドライフラワーの絵と紅茶とカードを持参しました。
話は少しそれますが、カードはとにかく喜ばれますし、書いていて楽しいですね。なにかとわたしはカードを添えていますが、プレゼントより喜んでくれます。渡すと、全員読み上げるのが恥ずかしいですが(笑)
総じて、「クリスマスは一年で一番愛の時間!ゆっくり過ごそう〜」という雰囲気が街に溢れていることを感じることができました。
人生初のヨーロッパでのクリスマス!わたしの性格上、たくさん気を揉みましたが、上々の状態で楽しむことができました!!周りの人のおかげ以上のなにものでもありません。
KaDeWe前のイルミネーション。